増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
8.不育症の検査・診断
Q4 抗ホスファチジルエタノールアミン抗体,抗ホスファチジルセリン抗体検査の意義はどのようにとらえればよいでしょうか?
佐藤 善啓
1
,
杉 俊隆
1
1杉ウイメンズクリニック不育症研究所
pp.353-356
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208759
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
A 抗ホスファチジルエタノールアミン(PE)抗体のみ陽性で流産歴3回以上の不育症患者においては,治療により生児獲得率が有意に上昇します.また,抗PE抗体陽性で第XII因子活性低下を伴う場合,過去の流産の原因である可能性が高いと考えられます.
抗ホスファチジルセリン・プロトロンビン(PS/PT)抗体と流産との関連については相反する報告が多数あり,現時点では科学的エビデンスに乏しく,今後さらなるデータの蓄積が必要です.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.