増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
6.生殖補助医療
胚移植法の方法とコツ
加藤 恵一
1
,
長田 尚夫
1,2
,
寺元 章吉
2
1加藤レディスクリニック
2Natural ART Clinic日本橋
pp.237-246
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208724
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◉胚移植前に,着床障害の原因になる事項〔子宮内膜の厚さ,ホルモン(E2,P4,LH),卵管水腫の有無,子宮内小病変の有無,子宮内腔pooling(帝王切開瘢痕症候群)など〕をチェックし適切に対応する.
◉カテーテルの外筒を用いて胚移植を行う場合,超音波にて子宮頸部の長さ・屈曲度を目測してから,外筒に付いているストッパーの位置を頸管の長さに合わせて変更するとともに,頸管の屈曲度に合わせて外筒を曲げ,頸管の的確な位置に留置してから移植カテーテルを挿入する.
◉移植に伴う子宮内出血の有無は胚の着床に大きく影響する.移植カテーテルの外筒は頸管内に流し込むように挿入する.カテーテルの外筒が挿入困難な場合は,頸管の屈曲度にカテーテル外筒の曲がり具合が合っていないことが原因であるので,決してカテーテル外筒を強引に押し込むような操作は行わない.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.