増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
3.一般不妊治療:薬物療法
ゴナドトロピン療法の投与法の種類と特徴
都築 朋子
1
,
吉村 智雄
1
,
岡田 英孝
1
1関西医科大学産科学婦人科学・生殖医療センター
pp.134-137
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208686
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Point
◉一般不妊治療におけるゴナドトロピン療法は,FSH作用を有する製剤を用いて卵胞発育を促し,卵胞が成熟した時点でLH作用をもつhCGを投与して排卵誘発する方法である.
◉ゴナドトロピン療法は,強力な排卵誘発効果を有するが,多胎妊娠や卵巣過剰刺激症候群(OHSS)などの副作用に注意が必要である.
◉ゴナドトロピン製剤にはFSH/LH比の異なる製剤があり,より効果的で副作用の少ない排卵誘発を行うために,個々の症例に応じて製剤の使い分けや投与法を工夫する必要がある.
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