増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学
II 微生物検査
総論
1 固定法の種類と特徴
固定法の種類と特徴
後藤 美江子
1
1東京大学医学部附属病院感染制御部細菌検査室
pp.894-896
発行日 2009年9月15日
Published Date 2009/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102545
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
細菌検査において塗抹検査は迅速診断検査として有用性が高い.臨床的に意味のある結果を得るには表1に示す手順において,適切な検体採取・保管がされた良質の検体であることに加え,塗抹法,固定法,染色法の適切な方法および手順が大きく影響する.
本稿では日常の細菌検査において実施されている火炎固定と血液細胞形態検査に用いられている1)メタノール固定法の細菌塗抹検査への利用について記述する.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.