連載 Obstetric News
早産の予知と予防(4)─子宮頸管長計測スクリーニングを全例に行うか?
武久 徹
1
1武久レディースクリニック
pp.240-242
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208622
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20年以上前から矢沢珪二郎氏(前ハワイ大学医学部産婦人科臨床教授)とともに,明治乳業の支援を受けて,米国からPaul RH, Freeman RK, Frigoletto FD, Jr.を招いて,合計10回の講義をしていただいた.毎回約200名の方に聴講していただいた.そのなかで,Frigoletto氏は,講義に際し,スクリーニングの意味を解説した.スクリーニングを行う条件として,対象疾患が稀ではないこと,その疾患の転帰が有害であること,さらに,スクリーニング結果が陽性の場合に転帰を変えられる介入方法があることなどを満たす必要があると解説していた記憶がある.
今回は,現在では妊娠中期(または,それ以降も複数回)に全例スクリーニングされている妊娠中の子宮頸管長計測について,その問題点を考える.
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