今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道
【各論2】子宮体がん
2.子宮体がん手術におけるリンパ節郭清の個別化
渡利 英道
1
1北海道大学医学部産婦人科
pp.75-80
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208186
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●リンパ節転移リスクのない(低い)集団に対しては,リンパ節郭清自体を省略するのが最も合理的であり,リンパ節郭清の省略が可能な集団を選択するための術前リンパ節転移予測モデルが提唱されつつある.
●リンパ節転移リスクを有する集団に対しては,リンパ節郭清の治療的意義を検証するための前方視的な臨床試験を実施するべきである.正しい結論を導くためには,適切な対象集団の選択,リンパ節郭清の質的担保,術後治療の標準化などが重要である.
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