増刊号特集 膀胱全摘除術と尿路変向術のすべて
Ⅴ 手術手技
1.基本手技
リンパ節郭清
八木 静男
1
,
後藤 俊弘
1
,
川原 元司
1
,
大井 好忠
1
Shizuo Yagi
1
1鹿児島大学医学部泌尿器科
pp.73-80
発行日 1998年3月30日
Published Date 1998/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413902270
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
膀胱癌に対する膀胱全摘除術時のリンパ節郭清についてはすでに多数の報告があり,その適応と意義について議論の余地はない。
後腹膜腔へは経腹膜的あるいは経腹膜外的にアプローチし,逆行性あるいは順行性に郭清を行う。郭清範囲を標準的郭清範囲のみにとどめるか,総腸骨リンパ節までの郭清を行うかは施設間で異なる。
リンパ節郭清は,単独でなされるものではなく,引き続き行う膀胱全摘除術がいかに容易にかつ確実に行えるかを念頭に置き,アプローチと血管処理を工夫することが大切である。
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.