特集 治療最新のトピックス
感染
ATL母児感染防止法の進歩
一條 元彦
1
Motohiko Ichijo
1
1奈良県立医科大学産婦人科教室
pp.1202-1203
発行日 1989年12月10日
Published Date 1989/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208146
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Ⅰ.概念
HTLV‐Ⅰキャリア妊婦より出生した児に母乳哺育を行うと,母乳中のHTLVⅠプロウイルスDNAを含むリンパ球が児に移行するため,児の30〜70%はキャリア化する(表1)。そこで,HTLV‐Ⅰの経母乳感染を防止する方法として,(a)人工乳哺育もしくは,(b)−20℃ 12時間の凍結解凍処理母乳を以て哺育することが行われるが,何れの方法でも全く感染が防御される成績を得ている。
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