特集 治療最新のトピックス
腫瘍
局所温熱療法
河野 一郎
1
Ichiro Kono
1
1岡山大学医学部産科婦人科学教室
pp.1200-1201
発行日 1989年12月10日
Published Date 1989/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208145
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Ⅰ.概念
温熱療法(ハイパーサーミア,Hyperthermia)は42〜44℃の加温を行うことによって,腫瘍組織の選択的な治癒を期待するもので,加温範囲から全身温熱療法と局所温熱療法とに分けられる。現時点では全身加温は体外循環装置を使用して温血を灌流する方法がよく行われ,局所加温は各種の電磁波を用いる間接加温が中心になっている。われわれは腫瘍を含む骨盤部全域を加温する場合を特に領域加温として区別しているが,広義には局所加温に含まれる。
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