グラフ 生殖生理と走査電顕
Ⅲ.卵管内膜の部位別ならびに周期的変化
椹木 勇
1
,
神谷 敬雄
1
,
田中 正明
1
,
河田 泰彦
1
,
近藤 良介
1
1関西医科大学産科学婦人科学教室
pp.206-207
発行日 1989年3月10日
Published Date 1989/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207957
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卵管は卵の補捉,輸送,受精の場,受精卵の輸送と多彩な機能を有する重要な臓器の一つであるが,卵管全体の極めて巧緻な構造や機能は勿論のこと,内膜上皮のみをとりあげてもなお十分に解明されていない。光顕的に卵管内膜上皮は次の4種類の細胞より構成されている(Novak et al.1979)。
1.線毛細胞ciliated cell:microvilliと多数の線毛をもつ細胞であり,各月経周期に応じて数および形態的変化を呈し,分泌期にはアポクリン分泌様に膨隆すると報告されているが,その機能とともにまだ十分解明されていない。
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