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手術手技 女性泌尿器関連の手術―基本手技とコツ・1【新連載】
膀胱瘤(膀胱脱)の手術
Surgical repair of cystocele
窪田 泰江
1
,
濱川 隆
1
,
佐々木 昌一
1
,
郡 健二郎
1
Yasue Kubota
1
,
Takashi Hamakawa
1
,
Shoichi Sasaki
1
,
Kenjiro Kohri
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科腎・泌尿器科学分野
キーワード:
膀胱瘤
,
骨盤臓器脱
,
膀胱瘤修復術
Keyword:
膀胱瘤
,
骨盤臓器脱
,
膀胱瘤修復術
pp.307-312
発行日 2014年4月20日
Published Date 2014/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103552
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要旨 膀胱は骨盤内前方に位置し,後上方に子宮が覆い被さっているため,大きく腹腔内圧の影響を受ける。その下方でこれを支えているのは,骨盤底筋群と恥骨頸部筋膜といわれる骨盤底の表面を覆っている筋膜の一部である。子宮および腟は図1のような靱帯・筋膜・筋板によって支えられ,正常な位置を保っている。これらが分娩で損傷を受けたり,加齢現象で脆弱化したりすると,性器脱(子宮脱,膀胱脱,直腸脱)が生じる。膀胱瘤は膀胱を支持する腟前壁が病的に下降するため,膀胱が前下方へ突出している状態であり(図2),外陰部の違和感のみならず,尿失禁を主訴に受診する患者もいる。手術は腟壁縫縮やメッシュ手術(TVM)などが行われるが,本稿では膀胱瘤修復術の適応,術式の選択,手術のポイントなどにつき概説する。
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