境界領域の再評価とその展開 特集
乳房と乳腺
乳癌治療の進歩
泉雄 勝
1
,
黒住 昌史
1
Masaru Izuo
1
,
Masafumi Kurosumi
1
1群馬大学医学部第2外科教室
pp.103-105
発行日 1987年2月10日
Published Date 1987/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207541
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乳癌の基礎および臨床的研究の数多くの成果によって,近年,乳癌の治療法は著しく進歩してきた。現在,乳癌の治療法としては,局所療法である手術療法や放射線療法,全身療法である化学療法,免疫療法あるいは内分泌療法が用いられているが,早期の症例では手術療法のみが行われ,やや進行した症例では手術に加えて補助療法としての照射や化学療法が行われている。一方,進行・再発乳癌に対しては,最近では,これらの種々の方法を複合した,いわゆる集学的治療が行われるようになってきた。本稿では,原発症例と進行・再発症例とに分けて,これら各種治療法の進歩について述べることとする。
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