グラフ 目でみる胎盤の診断学・12
多胎の胎盤
雨森 良彦
1
Yoshihiko Amemori
1
1日本赤十字社医療センター産婦人科
pp.870-873
発行日 1986年12月10日
Published Date 1986/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207495
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
一卵性双胎は一個の卵子に一個の精子が受精して発生する(identical)。児は常に同性となる。多卵性多胎(fraternal)は二個以上の卵が二個以上の精子によって受精したものである。それぞれの卵はそれぞれ相異なる卵胞(極めて稀には同一卵胞)から排卵する。この場合は児は同性のこともあり異性のこともある。
二卵性双胎には遺伝的因子をみつけることもできる。一卵性双胎は偶発的で,着床前受精卵の発育が一時的に遅延するためで,卵管内低酸素濃度とか,受精卵移動中の栄義不良などが誘因とされている。
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.