先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
不妊と不育への対応
私の不妊クリニック
AIHの実際
都竹 理
Osamu Tsuzuku
pp.914-915
発行日 1986年12月10日
Published Date 1986/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207505
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筆者のように医師1人に看護婦数名という小規模な開業医では,多くの人手と設備を要するマイクロサージェリーや体外受精等は到底行うことができない。その反面小期模であるが故に小まわりがきき,融通のきくところを上手に利用すると大病院では行うことのできないきめ細かい治療を行うことができる。
AIH (配偶者間人工授精)もその一つである。AIHを成功させるには排卵の時期をできるだけ正確に知り,それと一致して行うことが大切である。そのため排卵の頃にはウイークデイは勿論,日曜・祭日も連日尿中LH(黄体化ホルモン)の測定や超音波検査を行って排卵の時期を正確に知り,必要なら休日といえどもAIHを行わねばならない。以下,筆者のところで行っているAIHの実際について紹介する1)。
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