原著
性成熟期婦人における内分泌動態の風疹ワクチン副反応発現におよぼす関与について
藤本 征一郎
1
,
中園 直樹
2
,
田中 俊誠
1
,
菅原 卓
1
,
桜木 範明
1
,
花谷 馨
1
,
一戸 喜兵衛
1
Seiichiro Fujimoto
1
,
Naoki Nakazono
2
1北海道大学医学部産婦人科学教室
2北海道大学医学部公衆衛生学教室
pp.707-710
発行日 1986年9月10日
Published Date 1986/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207458
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
性成熟期の健康婦人110人を対象に,高率にみられる風疹ワクチンの臨床副反応の減少を目的に,宿主の月経周期,BBT,血清プロゲステロン動態を中心とした内分泌環境を検索し,副反応発現率との関係を明確にしえた。この成績より,R-HI抗体陰性率の高い挙児希望婦人層(とくに22〜29歳)に風疹ワクチンを接種する場合,黄体期は妊娠の可能性と副反応発現率が高いことから避けなければならないものと結論された。
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.