講座 実地医家のためのホルモン講座
ホルモン療法の実際・9
多毛,男性化の治療
青野 敏博
1
Toshihiro Aono
1
1大阪大学医学部産婦人科教室
pp.702-705
発行日 1986年9月10日
Published Date 1986/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207457
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
女性において副腎皮質や卵巣からの内因性男性ホルモン(アンドロゲン)の分泌が亢進するか,諸種の疾患に対して外来性にアンドロゲン製剤を投与すると多毛をはじめとする男性化症が起こる。
男性化症状は血中アンドロゲンの濃度に比例してほぼ以下の順序で現われてくる。すなわち1)体毛の増加,2)顔面の発毛増加,3)月経異常,4)陰核肥大,5)筋肉発達,6)側頭部禿髪,7)低声,と順番の遅いものほど,高度の男性化といえる。
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.