先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
明日へのホルモン療法
正常プロラクチン性無排卵症のブロモクリプチン療法は有効か
越田 光伸
1
,
林 国城
1
,
岡村 均
1
,
森 崇英
1
,
高橋 晃
2
Mitsumobu Koshida
1
,
Akira Takahashi
2
1京都大学医学部婦人科学産科学教室
2倉敷中央病院産婦人科
pp.51-54
発行日 1986年1月10日
Published Date 1986/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207311
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Bromocriptine療法(Br.療法)がgalactorrhea amenorrheaに有効であるとの臨床報告1)が1971年に発表されて以来,本療法はgalactorrhea amenorrheaや高プロラクチン血症性無月経への選択的治療法として用いられ,その効果が報告2〜4)されてきていた。1976年Seppalaら5)によって正常プロラクチン血症性無月経にも本療法が有効であるとのレポートが発表されてから,正常プロラクチン血症性無排卵症に対するBr.療法の有効性に関する多数のデータが公表されており6〜16)(表1),文献的にみても今回の主題である正常プロラクチン血症性無排卵症のながにBr.療法が有効な症例が存在することは確かなようである。
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