コラム 常用併用療法—私の処方
六君子湯—ブロモクリプチン
高橋 克幸
1
1国立仙台病院
pp.1435
発行日 1992年12月10日
Published Date 1992/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901101
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〔併用療法の目的〕
Bromocryptineは麦角アルカロイド誘導体で,2-bromo-α-ergocriptine methylatee:CB 154,(Parlodel®)と呼ばれている。作用は,1)視床下部のDopamine受容体を刺激してprolactin分泌を抑制する。
2)乳汁分泌抑制作用。
3)Gonadotropin分泌促進作用。
4)成長ホルモン分泌抑制作用。
5)中枢神経系に対する作用。
抗振戦作用,レセルピン拮抗作用など。副作用として悪心,嘔吐,食欲不振,ときに胃痛・腹痛,胃部不快感などの消化器障害,肝障害(GOT,GPTの上昇),めまい,血圧低下,発疹などが現われることがある。これによりしばしば治療が中止される。
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