ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 先天異常--最近の診断と管理
羊水診断法
八神 喜昭
1
,
鈴森 薫
1
Yoshiaki Yagami
1
,
Kaoru Suzumori
1
1名古屋市立大学医学部産科婦人科学教室
pp.917-920
発行日 1985年12月10日
Published Date 1985/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207288
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先天異常の羊水診断法が開発されて今年で15年が経過しようとしている。15年間のこの方面の研究の進歩は,診断技術の向上にみられ,バイオロジカルな該博な知識を結集し,その知識を応用し,診断できる先天異常の種類も診断手技も充実し信頼性も著しく向上した。先天性代謝異常症ではより少ない細胞で診断できるようなマイクロ法など多くの進展がみられるし,染色体分析では分染法の導入などによりかなり精度をたかめることができた。
しかしながら現行の羊水診断法では診断可能な先天異常に限界があり,全く新しい診断技術の開発が望まれていた。
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