ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 流産
Topics
プレグランディン
木下 勝之
1
,
佐藤 和雄
1
,
水野 正彦
1
Katsuyuki Kinoshita
1
1東京大学医学部産科婦人科教室
pp.108-111
発行日 1985年2月10日
Published Date 1985/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207126
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昨年8月,妊娠中期(妊娠12週〜妊娠24週未満)の治療的流産薬として,プロスタグランディン誘導体製剤である「プレグランディン腟坐薬」が市販された。厚生省が認可した本剤の適応は中期人工妊娠中絶に対してのみであり,これ以外の疾病への利用は認められていない。したがって,本剤は優生保護法指定医師のみが使用し得る特殊な薬剤となっている。そこで,この薬剤が開発されてきた経緯から,この薬剤の化学的性質,薬理作用,さらに日常臨床で実際に使用する際の留意事項など,プレグランディンを使用する人々が知っておくべき事項を整理して述べることとする。
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