グラフ 胎児奇形の映像診断
術前に子宮内外同時妊娠と診断後,水頭症であった1例
鳥海 達雄
1
,
西 祐己博
2
,
本田 和義
1
,
堤 紀夫
3
,
椎津 稔
4
Tatsuo Toriumi
1
,
Yukihiro Nishi
2
,
Kazuyoshi Honda
1
,
Norio Tsutsumi
3
,
Minoru Shiizu
4
1国立王子病院産婦人科
2西産婦人科
3国立大蔵病院母性センター
4国立大蔵病院臨床検査科
pp.618-619
発行日 1984年8月10日
Published Date 1984/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207033
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子宮内外同時妊娠はまれで,Winer Spotingによると30,000回の妊娠に1例といわれ,本邦の報告例でも未だ40例にみたない。また,特に術前に確定診断がなされた報告は甚だ少なく,その診断は容易ではない。しかし,近年超音波診断法が導入され,非破裂性子宮外妊娠の早期診断が可能となりつつある。我々は超音波検査により,妊娠11週で内外同時妊娠と診断,術後子宮内胎児の成長を定期的に超音波検査で観察していたが結局,水頭症であった症例を経験したのでここに報告する。
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