症例研究
子宮内外同時妊娠の1例
小笠原 忠雄
1,2
1野副産婦人科
2前京大
pp.78-80
発行日 1952年2月10日
Published Date 1952/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409200588
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
稀に我々が經験する事であるが流産初期を思わしめる少量の出血が長期間繼續し妊娠を繼續する事が困難な時に内容除去術を行い,或は又人工妊娠中絶の爲内容除去術を行つても胎盤組織を認めず,腑に落ちない儘に經過していて,間もなく子宮外妊娠中絶の徴候を來し,茲で初めて合點のゆく事がある。子宮内外同時妊娠は本邦に於ては非常に稀有なもので,その報告例は今日迄に僅か14例にすぎない。茲に余が經験した典型的なる子宮内外同時妊娠の1例を追加したいと思う。
Copyright © 1952, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.