連載 症例
排卵誘発周期における子宮内外同時妊娠に対して腹腔鏡下手術を行った2例
康 文豪
1
,
中村 博昭
1
,
伊庭 敬子
1
,
新城 祥子
1
,
中田 真一
1
,
津田 浩史
1
,
松尾 重樹
1
1大阪市立総合医療センター産科・婦人科
pp.1313-1317
発行日 2005年9月10日
Published Date 2005/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100404
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はじめに
子宮内外同時妊娠(heterotopic pregnancy : 以下,HP)の自然排卵妊娠での発生率は約3万例に1例と非常に稀な疾患であると考えられている.しかし,最近の不妊治療における排卵誘発薬の使用や,体外受精・胚移植(以下,IVF─ET)をはじめとした生殖補助技術の普及に伴い,多胎妊娠の増加とともにHPの発生率は増加してきており,排卵誘発周期では約0.3~1%,IVF─ETでは約1~3%と報告1~4)されている.
今回われわれは,排卵誘発周期におけるHPに対して腹腔鏡下手術を行った2例を経験したので報告する.
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