Japanese
English
臨床報告
腹腔鏡下手術を施行した子宮内外同時妊娠の1例
Laparoscopic heterotopic pregnancy surgery:a case report
塚本 信和
1
,
中川 国利
1
,
深町 伸
1
,
谷川原 真吾
2
Nobukazu TSUKAMOTO
1
1仙台赤十字病院外科
2仙台赤十字病院産婦人科
キーワード:
子宮内外同時妊娠
,
腹腔鏡下手術
,
卵管膨大部破裂
,
急性腹症
Keyword:
子宮内外同時妊娠
,
腹腔鏡下手術
,
卵管膨大部破裂
,
急性腹症
pp.1457-1460
発行日 2010年10月20日
Published Date 2010/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103235
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:患者は38歳の女性.2009年6月を最終月経として自然妊娠が成立し,最終月経から7週目に下腹部痛を主訴として当院産婦人科に入院した.血圧低下をきたし,腹部CT検査で腹腔内に液体貯留を認めたため,急性腹症として外科に紹介された.腹腔鏡下に観察すると,右卵管膨大部破裂および腹腔内に大量の血液を認めた.子宮内外同時妊娠と診断し,妊娠破裂した右卵管膨大部を切除した.術後経過は良好で,術後8か月現在,妊娠経過を観察中である.子宮内外同時妊娠は自然排卵周期では非常に稀な疾患であり,術前診断は困難とされている.腹腔鏡下手術は確定診断から治療までを一貫して施行でき,大変有用な手術方法である.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.