産婦人科医療--明日への展開 生殖内分泌学の進歩
プロラクチン—とくに高プロラクチン血症の治療
佐藤 芳昭
1
,
竹内 正七
1
Yoshiaki Sato
1
,
Shoshichi Takeuchi
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.195-200
発行日 1983年3月10日
Published Date 1983/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206773
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最近の生殖内分泌学の中でも,プロラクチン(以下PRLと略)に関する研究の進歩は注目に値するものの一つである。特に無排卵症の中に3割近い高プロラクチン血症が存在し,しかもこれらの患者の中に,いわゆるmicroadenomaを含む下垂体腺腫が30%を占めること,乳汁分泌と無月経がこれら患者の初発症状であり,麦角剤であるBromocriptineが原因の如何を問わず高プロラクチン血症に有効であることなどが知られている。
そこで本稿では高プロラクチン血症の背景と,その鑑別診断に簡単にふれ,特にその治療面に関して現在知られているところを,文献的に検索を加えてみた。
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