特集 卵巣
Ⅰホルモンとリプロダクション
不妊と卵巣機能
永田 行博
1
Yukihiro Nagata
1
1鹿児島大学医学部産婦人科学教室
pp.47-51
発行日 1984年1月10日
Published Date 1984/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206924
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妊娠が成立するにはまず正常な排卵が必要である。さらに受精し,子宮内膜に着床することによってはじめて妊娠が成立したといえる。これらのどの過程に障害が起こっても,受精あるいは着床が阻害され妊娠は成立しない。すなわち不妊である。
不妊の原因は数多くあり,不妊患者が訪れたら,まずその原因の究明が治療に優先する。とくに原始卵胞を保持し,性腺刺激ホルモンの作用で卵胞が成熟し排卵に至る卵巣はその機能の低下によって不妊の主要な原因になりうる。
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