境界領域の再評価とその展開 特集
老年婦人科学
卵巣機能欠落症候群
永田 行博
1
,
沖 利貴
1
Yukihiro Nagata
1
,
Toshitaka Oki
1
1鹿児島大学医学部産婦人科教室
pp.227-230
発行日 1987年4月10日
Published Date 1987/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207565
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卵巣機能欠落症候群とは,手術による卵巣の摘除,放射線照射,または炎症・腫瘍などにより卵巣機能が消失した場合に現われる一連の症候群を意味するものと考えられる。一方,加齢に伴い卵巣機能が衰退し,種々の不定愁訴が現われ更年期不定愁訴症候群とか更年期障害といわれるが,これは自然発生的におこる一つの卵巣機能欠落症候群である。よってここでは更年期障害を中心として述べ,加えて術後卵巣欠落症に対する薬剤の予防投与についても言及する。
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