ヒューマンバイオロジー--臨床への展開 更年期障害
性機能の老化と更年期障害
永田 行博
1
,
朝沼 奈都子
1
,
山田 栄一郎
1
Yukihiro Nagata
1
1鹿児島大学医学部産婦人科学教室
pp.159-165
発行日 1985年3月10日
Published Date 1985/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207136
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更年期障害は性機能の低下,衰退に伴って惹起される症候群であり,性機能の老化と密接な関係がある。
更年期に関する明確な定義はないが,閉経前後の数年間をさし,生殖期(成熟期)より生殖不能期(老年期)への移行期(International Congress on the Menopause,1976年)であり,年齢的には卵巣機能の衰退時に自覚する自律神経失調様の不定愁訴の初発およびその頻度の消長から,40歳から56歳,とくに42歳から55歳頃と考えてよいであろう13)。
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