産婦人科医療--明日への展開 超未熟児保育
Case Study
超未熟児の低体温
増本 義
1
Tadashi Masumoto
1
1国立長崎中央病院第三小児科
pp.564-567
発行日 1983年8月10日
Published Date 1983/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206849
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新生児が低温度環境にさらされると著しく代謝が増加し,酸素消費量はふえ,これが代謝性アシドーシスを引き起こす。歴史的にみても,環境温度を充分に保ってやって体温を維持することは未熟児の治療に於いてその死亡率を下げるのにもっとも効果的であったものの1つである。
超未熟児とは一般的に1,000g未満の未熟児を意味するが,このグループは1,000g以上の未熟児に比して著しくその管理は難しい。その中の1つが体温の維持である。超未熟児の体温管理に関してポイントが2つある。それは出生直後分娩室及び分娩室から未熟児室までの輸送中の問題と未熟児室内に於ける管理とである。
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