Japanese
English
焦点 体温と看護に関する研究
<海外論文・3>
未熟児の体温保持に関する能力
Ability of Premature Infant to Maintain His Own Body Temperature
Mary V. Neal
1
,
Claire M. Nauen
2
,
羅 順子
3
1Adelphi University
2The New York Hospital-Cornell Medical Center
3聖母病院付属聖母助産婦学院
pp.185-193
発行日 1976年7月15日
Published Date 1976/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681200460
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
新生児特に未熟児の体温は,環境温度によって影響されるということはよく知られている。新生児が理想的体温を維持するのを援助するために保育器や暖かい温度を与える他の手段が広く使われている。保育器の使い方の一般的実施法はいろいろある。ある新生児室ではコットに移される前の児体重が1,500gか3ポンド以上にならなければならないという成文化されたりあるいは成文化されていない方針を持っている。他の新生児室では1,750gか4ポンド近い体重を,さらに他では2,000gか4ポンド近い体重を保育器からコットに移すのに最も理想的体重としている。公的報告によれば,ある体重を持つ新生児がそれを維持する能力を,看護婦は組織的に研究していない。
従ってこの研究の目的は,保育器から移動した後,24時間以内に腋窩温36.5〜37℃を維持するための1,450〜1,750g児の能力を決定することであった。第2の目的は体の選んだ部分の体温を読み比べることであった。体の理想的な体温の安定は熱発生と熱消耗のバランスを必要とする。そのバランスは,体温や熱絶縁そして,蒸発熱損失の比率によって影響される。それらは単一あるいは,様々な要因の結合により未熟児にとっての理想的環境の温度を決定する基本となる。
Copyright © 1976, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.