産婦人科医療--明日への展開 超未熟児保育
Case Study
超未熟児の保育経験—23週4日,510gr,女児例
犬飼 和久
1
Kazuhisa Inukai
1
1聖隷浜松病院小児科
pp.559-563
発行日 1983年8月10日
Published Date 1983/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206848
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
周産期医療の進歩にはめざましいものがあり,NICUの整備と共に,極小未熟児の生存率も急速に改善してきたが,1,000gr未満の超未熟児,とりわけ750gr未満の超(々)未熟児においては未だ死亡率や後遺症などの点に問題が多い1)。超未熟児の管理上の問題点は,呼吸循環,体温,輸液栄養などが重要で,第26回未熟児・新生児研究会(昭和56年浜松市)では特集演題として"出生体重700gr未満の超未熟児の長期生存例"がとり上げられた。報告例の大半は,人工換気療法をうけており,管理上の種々の問題点につぎ検討がなされた2)。今回経験した23週4日,510gr女児例を通して,体温,輸液,呼吸管理等につき検討してみた。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.