臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第3集
XIII.細胞診
186.産婦人科領域の細胞診—腫瘍細胞診
野沢 志朗
1
,
栗原 操寿
1
,
新井 宏治
1
Shiro Nozawa
1
,
Soju Kurihara
1
,
Hiroharu Arai
1
1慶応義塾大学医学部・産婦人科
pp.2558-2559
発行日 1984年12月1日
Published Date 1984/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402219507
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細胞診は子宮頸癌の発見に威力を発揮しているばかりでなく,子宮体癌の診断や腹水,穿刺検体までその領域は広がり,産婦人科の日常診断には不可欠の検査の一つとなっている.とくに最近の細胞診は,単に良性・悪性を診断するばかりでなく,細胞の剥離してきた母組織の病変まで推定可能となっている.このように幅広い分野を包括している細胞診であるが,一般に良性細胞と腫瘍細胞とを鑑別するための共通した診断基準は「異型性」である.以下,子宮頸部病変を中心に腫瘍細胞診のポイントについて述べてみたい.
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