Japanese
English
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単腎腎切石術の3例
THREE CASES OF NEPHROLITHOTOMY OF SOLITARY KIDNEY
山田 茂
1
Shigeru YAMADA
1
1岡山大学医学部泌尿器科教室
1Department of Urology, Okayama University School of Medicine
pp.1211-1216
発行日 1966年11月1日
Published Date 1966/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204510
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I.はじめに
腎盂切石術は術後の出血の可能性が比較的高い為に,本邦に於いては10年前迄は危険な手術とされ,通常腎剔除術が施行されていた。
しかし腎結石の治療法としての腎剔除術は患者の年齢,全身状態或は該腎の機能程度等の諸条件を熟慮するなれば余程の場合を除いて簡単に断行すべきでなく,最近ではむしろ術式の検討によつて結石のみ除去する保存的手術が鉄則となりつつある。まして,既に何れかの腎が剔出された単腎に於ける結石の場合は必然的に腎盂切石術或は腎切石術が要求されるわけであり,一面かかる単腎腎切石術は直接患者の生命に影響を与える為により危険性が高いと云わねばならない。
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