臨床医のプライマリ・ケア オンコロジー
Primary Physicianと婦人科の癌—子宮頸癌を中心にして
栗原 操寿
1
Soju Kurihara
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.521-525
発行日 1982年7月10日
Published Date 1982/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206646
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英国ではGP (General practitioner)がprimary care physicianとして国民医療の第一線に配置され,国家統制のもとで地域医療を包括するプライマリ・ケアが実践されている。
アメリカでは一人で大方の病気がmanageできる家庭医(home physician)が社会のニードに応えて,近年数多く育成され,地域医療の第一線に立って幅広いプライマリ・ケア医療が展開されている。そして,レベルの高いGPであるこの家庭医のキャリクラムに,正常分娩を含めた任務を目ざす教育が盛り込まれているという。また地域によっては女性の診療にあたり,アメリカのprimary care physicianは婦人科的内診とVaginal Smearの採取までをルーチンとして行なう試みも実践されているという。
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