先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
婦人科癌の化学療法
疾患別プログラミングとプラクティス
子宮頸癌・体癌
山本 嘉一郎
1
,
池田 正典
1
,
野田 起一郎
1
Kaichiro Yamamoto
1
1近畿大学医学部産婦人科学教室
pp.823-827
発行日 1986年11月10日
Published Date 1986/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207485
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本邦における婦人科悪性腫瘍のうち約90%は子宮癌で占められている。このうち子宮頸癌と子宮体癌の比率は9:1となっている。両者ともその治療のfirst choiceは手術療法あるいは放射線療法であるが,最近これらに化学療法,免疫療法及びホルモン療法を組み合わせた集学的治療が注目されつつある。特に再発癌など全身疾患の状態となった癌に対する治療法として化学療法の果たす役割は大いに期待されている。
本稿では子宮頸癌及び体癌の治療において化学療法の持つ役割について考察し,実際に化学療法を行うにあたってのprogrammingとpracticeについて現在教室で施行している化学療法に沿って若干の解説を試みる。また,化学療法を施行するに際して必要な基本的事項についての解説もつけ加えた。
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