薬の臨床
産婦人科領域におけるAmoxicillin (ワイドシリン)の臨床的検討
張 南薫
1
,
後藤田 裕宏
1
,
管野 寛
1
,
宮上 順志
1
,
瀬尾 文洋
1
,
丸山 正次
1
Nankun Cho
1
1昭和大学医学部産科婦人科学教室
pp.219-223
発行日 1978年3月10日
Published Date 1978/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205796
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Amoxicillin (ワイドシリソ),α—Amino-p—hydroxybe—nzylpenicillin)は,1970年英国ビーチャム社によって新しく合成されたSemi-synthetic penicillinである。本物質はAmpicillinと同じく広域の抗菌スペクトルを有し,その構造はAmpicillinのbenzene核のパラ位に水酸基を導入したものである。本剤の特徴は吸収性が良いことで,Ampicillinと同量の投与でAmpicillinより明らかに高い血中濃度に達することが報ぜられている1〜5)。
今回,われわれは明治製菓より本剤の提供を受け,産婦人科領域における臨床的検討を行なう機会を得たので以下その成績を報告する。
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