臨床医のプライマリ・ケア 女性のバイオロジー
成長の異常
立花 克彦
1
,
諏訪 珹三
1
Katsuhiko Tachibana
1
,
Seizo Suwa
1
1神奈川県立こども医療センター内分泌代謝科
pp.181-188
発行日 1982年3月10日
Published Date 1982/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206579
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成長とは生物体がその大きさを増すことを意味する。すなわち,成長の異常という場合,成長が妨げられ身長が異常に低い状態(小人症),および異常に高すぎる成長過剰(巨人症)をさす。身長の異常は,体重の異常を伴うのがふつうで,骨や性の成熟の異常を伴うことも多い。これらのバランスが保たれていれば,身長の異常のみが臨床的に問題となる。体重の異常も成長の異常ではあるが,単なる肥満・やせはふつう成長の異常とはいわない。
本稿では主として女性に焦点をあて,小児科医の立場から,主訴としての頻度が高く,臨床的にも重要な低身長をきたす疾患について述べたい。
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