薬の臨床
妊婦血中HPL値,尿中エストリオール値ならびにACTH負荷テストの意義について
秋本 晄久
1
,
吉田 英明
1
,
西脇 新吾
1
,
吉田 信隆
1
,
鎌田 昌平
1
Teruhisa Akimoto
1
1岡山大学医学部産婦人科学教室
pp.405-409
発行日 1975年5月10日
Published Date 1975/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205185
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産科において,母体がより安全,完全なる分娩を行うと同時に,健康なる児を得ることは,最大の目標である。特に,妊娠後半期の母体・胎盤・胎児の機能を正確に知り得ることは,母体および胎児の管理上,有意義なことである。この目的のために近年になり,胎児・胎盤機能に関する研究が盛んとなり,母体尿中・血中のホルモンおよび諸酵素の測定,羊水の検討,胎盤組織の検討,胎盤の灌流実験などにより,長足の進歩をとげている。これらの研究により,一般産科臨床への応用も可能となり,耐熱性アルカリフォスファターゼを中心とする母体血中酵素測定,ホルモン面では,胎児・胎盤機能をよく反映するものとして,尿中エストリオール測定1,2,3)が注目をあびている。
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