Modern Therapy 新生児異常発見のための臨床検査
新生児B群連鎖球菌感染症診断のための臨床検査
門井 伸曉
1
,
斎藤 善雄
2
,
渡辺 克
2
,
星 敬一
2
,
仁志田 博司
3
Nobuaki Kadoi
1
,
Yoshio Saito
2
,
Hiroshi Nishida
3
1竹田綜合病院新生児科
2竹田綜合病院産婦人科
3北里大学医学部小児科学教室
pp.263-267
発行日 1981年4月10日
Published Date 1981/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206414
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新生児重症細菌感染症は,抗生剤療法および新生児集中医療の普及した現在でも,致命率が高く予後の悪い疾患として知られている。近年,B群連鎖球菌(以下GBSと略す)が,新生児重症細菌感染症においては最も頻度の高い重要な起炎菌であることが知られるようになり,新生児GBS感染症の急増は,新生児学の最も大きなトピックスの一つとして注目されるようになった。本稿においては産科領域で遭遇することの多い早発型GBS感染症1),ことにamniotic infection typeおよびrapid progress sepsis type診断のためのアプローチのしかた,臨床検査およびGBSの細菌学的同定法を解説する。
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