Modern Therapy 婦人科劇症の治療
婦人科劇症のとり扱い方
栗原 操寿
1
,
野沢 志朗
1
,
伊東 久夫
1
,
宇田川 康博
1
Soju Kurihara
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.101-106
発行日 1980年2月10日
Published Date 1980/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206190
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劇しい症状を呈する婦人科疾患としてわれわれ臨床医が日常しばしば遭偶するものには,外妊などに伴う出血性ショック,進行癌患者にみられる頑固な疼痛などをはじめとして,術後イレウスや悪液質患者にみられる経口摂取不能な状態,重篤な症状を呈する末期癌状態さらには本特集の各論で述べられるような種々の疾患がある。そこで,ここでは本誌の年間テーマである「modern therapy—産婦人科治療の現況と行く末—」(臨婦産34(1):15,1980)の編集意図にそい,いくつかの婦人科劇症の治療を,総論的に内科,外科,放射線科などの関連領域の新しい考えかたをとり入れつつ,出血性ショック,癌性疼痛,栄養輸液,放射線療法,加温療法に分け概説していきたいと思う。
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