Modern Therapy 産科劇症の治療
子宮外妊娠
藤井 悳
1
Isao Fujio
1
1大阪赤十字病院産婦人科
pp.45-49
発行日 1980年1月10日
Published Date 1980/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206177
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子宮外妊娠ectopic pregnancy (以下外妊と略す)は卵巣腫瘍の茎捻転とともに産婦人科領域における急性腹症acute abdomenの代表的疾患である。しかもその治療の優劣は直接当疾患の死亡率に結びついており1),表1のごとく1950年より1977年の間の妊産婦死亡率の統計をみても,術前・術中・術後の管理や,麻酔学の進歩がその減少につながっていることは明らかである。治療の第一歩は原疾患の診断に始まるが外妊の診断は今もって難しい疾患の一つであり,次のNovakのことばはそのことをよく表現している2)。
The physician who has extrauterine pregnancy "on the brain" will rarely fail dignose it when it exists, but he will diagnose it often when it is not present.
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