今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス
体外受精の合併症とその対策
1.子宮外妊娠
柴原 浩章
1
,
池田 義和
1
,
香山 浩二
1
1兵庫医科大学産科婦人科
pp.1087-1089
発行日 1995年8月10日
Published Date 1995/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409902229
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われわれの教室では,1983年3月より体外受精・胚移植法(IVF-ET)による治療を開始し,以後1993年末に至るまでに75周期の臨床的妊娠例を得ている.このうち子宮外妊娠は9周期に発生し,その発生率は12.0%であった1).このように,IVF-ETにおける子宮外妊娠の発生率は,自然発生率の1%内外に比べ高率であることが知られる.そこで本稿では.われわれの経験などをもとに,IVF-ETによる子宮外妊娠のハイリスク群の特徴,発生予防法およびIVF-ETによる妊娠初期の管理法などについて述べる.
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