病気のはなし
子宮外妊娠
雨森 良彦
1
1日赤医療センター第一産科
pp.696-700
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202336
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卵管妊娠
子宮外妊娠(外妊と略す)とは,受精卵が正常の子宮腟以外の場所に着床してしまうことを言う.そして,その着床部位によって外妊は,①卵管妊娠,②卵巣妊娠,③腹腔または腹膜妊娠,④頸管妊娠,の4種類に区別されている.なかでも卵管妊娠は上記の四者の中で,最も頻度の高いもので,これについてはさらに間質部妊娠,峡部妊娠,膨大部妊娠,漏斗(開口)部妊娠に細分されている.ちなみにこの中では卵管膨大部妊娠の頻度が最も高い.
次にこの外妊の病因については,従来器質的病因と機能的病因とに分けて考えられている.
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