実地臨床手技のエッセンス 内分泌異常の診かた
臨床検査法の選択—無月経を中心に
片山 和明
1
,
福田 操男
1
,
東條 伸平
1
Kazuaki Katayama
1
1神戸大学医学部産科婦人科学教室
pp.519-524
発行日 1979年7月10日
Published Date 1979/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206066
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正確な臨床診断を下すためには,まず症状sym—ptomおよび徴候signの把握,ついで適切な臨床検査法の選択が必要であることはいうまでもない。したがって一つの臨床症候に対し,その症候がいかなる疾患により生じるかをあらかじめ理解し,秩序ある分類を行なっておく必要がある。ここでは,婦人の代表的な内分泌異常の一つである月経異常,中でも無月経を取りあげ,その障害部位別分類を示し,ついでその臨床診断スケジュールについて述べる。
ここで無月経を取りあげたのは,無月経が女性の内分泌異常の最も典型的なものであり,無月経における検査法の理解があれば,他の月経異常に関する理解は容易であると考えるからである。
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