実地臨床手技のエッセンス 内分泌異常の診かた
視床下部下垂体系—検査法と手技の実際
水口 弘司
1
Hiroshi Minaguchi
1
1東京大学医学部産婦人科教室
pp.525-531
発行日 1979年7月10日
Published Date 1979/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206067
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婦人科臨床における視床下部・下垂体機能検査の目的は,性機能障害を正しく診断し,正確な病態分析のもとに正しい治療へ導くことにある。間脳下垂体は性機能調節上最も重要なゴナドトロピン,および性機能に影響を及ぼすほかのホルモンを分泌している。したがって,ゴナドトロピンを中心とした下垂体ホルモンの基礎値の測定,および各種の負荷試験は,性機能障害の診断と治療のうえで不可欠である。
間脳下垂体機能検査の対象は,臨床的に下垂体の器質的・機能的障害が考えられるすべての症例である。したがって,婦人科臨床では,無月経,排卵障害などの疾患を中心として,その病態を分析することが目的となる。
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