原著
胎児の"しゃっくり様運動"について
貝原 学
1
,
丸本 百合子
1
,
小林 拓郎
1
Manabu Kaibara
1
1東京大学分院産婦人科教室
pp.65-68
発行日 1979年1月10日
Published Date 1979/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205983
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胎児が,主として妊娠後期に,規則的に一定の時間,躯幹の伸展を反復する運動を行なうことがある。あたかも胎児が"しゃっくり"をしているが如き運動であり,この運動が強くて,時には母体に疼痛を感ぜしめることさえある。このような胎児の"しゃっくり"様の反復運動はHems1)がregular fetal jerking movementという名称で報告したものに相当すると考えられる。
われわれはこの胎児の"しゃっくり様運動"をみとめた妊婦の分娩経過を検討した結果,興味のある知見を得たので報告する。
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