トピックス
妊娠は卵巣癌の発生に保護的に作用するか
広井 正彦
1
1山形大学医学部産科婦人科
pp.759
発行日 1978年10月10日
Published Date 1978/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205908
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癌の発生原因に関しては今日まで諸説がみられるが不明である。しかし臨床的には早期発見,早期治療が望まれるところである。その意味で疫学的アプローチはその発生原因の解明のみでなく素因を見出すうえでも重要視されて来ている。
卵巣癌はその早期発見が困難なことから,かなりの進行癌になり発見されるために,予後は極めて悪く,10年後の生存率はわずかに10%前後で,卵巣癌による死亡率がすなわち癌の発生頻度の指標となって来ている。
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