新しい視点をさぐる 臨床検査のBlind Spots
超音波診断
電子スキャンニング
穂垣 正暢
1
Masanobu Hogaki
1
1都立大塚病院産婦人科
pp.271-273
発行日 1978年4月10日
Published Date 1978/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205809
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妊娠初期の子宮内の胎芽から,胎児への成長過程が時々刻々と追跡できるようになればその診断的価値は非常に大きい。しかも,この種の検査が,母体や胎児に対する負担が最小限にとどめられ,無侵襲で安全性の高い方法であることが望まれる。このような産科医の期待に沿って,高速自動走査型の超音波診断装置が登場し臨床的に利用されつつある。今回の依頼主旨は診断上の盲点を指摘せよということであったが,電子スキャン導入後まだ日の浅い現状から,ここではわれわれの臨床経験を中心に成績の一端を報告することで責を果たしたい。
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