新しい視点をさぐる 外来診療のBlind Spots
外診と内診
下村 虎男
1
Torao Simomura
1
1大阪北野病院産婦人科
pp.175-178
発行日 1978年3月10日
Published Date 1978/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205786
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最近の医学診断機器の開発には目をみはらせるものがある。ことにMEの発展によって産婦人科における診断法には大きい改革がおころうとしている。超音波胎児診断装置はすでに一般に普及化の状態にあり,さらに最近の電子スキャン超音波診断装置は在来の内診,外診の価値をはるかに凌駕せんとしている。またコンピューター断層X線撮影装置は骨盤内の変化を目の前に出現するかの勢にある。
産婦人科医を志した新進医師は診断法の書物を繙き,先輩から手ほどきをうけながら,内診,外診の要領とコツを会得し,修練を重ねながら自らの手技を完成してきたが,MEの進歩はこうした努力を不要とするかのごとき感がある。
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