新しい視点をさぐる 性差
甲状腺と性差
山田 隆司
1
,
小林 功
2
Takashi Yamada
1
,
Isao Kobayashi
2
1信州大学医学部順応医学研究施設内分泌内科学教室
2群馬大学医学部内分泌内科学教室
pp.107-112
発行日 1978年2月10日
Published Date 1978/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409205773
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「甲状腺疾患はなぜ女性に多いのでしょうか?」という患者や学生のごく素朴な質問に接するとき,私たちは正確に答えることができるであろうか。これは古くから数多くの臨床家により指摘され,論じられてきた興味ある命題でもあった1,2)。しかし著しい展開をみせている近年の甲状腺学研究をもってしても,「甲状腺と性差」の問題には不明な点が多い。
このような事情を考慮に入れて,この問題をめぐる私たちの研究成績を含め,内外の報告を紹介したいと思う。
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